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東京学芸大学 教育学部 大杉さん

  • 執筆者の写真: Official IPPO
    Official IPPO
  • 2024年12月1日
  • 読了時間: 8分




自己紹介

こんにちは。東京学芸大学 教育学部教育支援過程 生涯スポーツコース 2年の大杉昌徹と申します。

IPPOの場では、ばじる だったりまさ だったりいろいろな名前で呼ばれております。長々とした肩書きですが、要するにスポーツと教育について学んでいます。

他にもスポーツ教室でコーチをしていたり、部活動でソフトボールをしていたりもしております。これまでやってきたスポーツとしては、野球7年、ハンドボール3年、ソフトボールが現役で2年目と、いろんなスポーツに触れてきています。

スポーツ教室でも、総合型のスポーツクラブでたくさんの種目の競技を幼少期の子どもたちに教えています。


IPPOに参加した理由

私がIPPOに参加しようと思ったきっかけはいくつかあります。

〈理由①〉

まずは、自分の将来のビジョンと少し交わっているところがあると感じたことです。

私は将来、たくさんの種目のスポーツを過疎地域のようなあまり普及していない地域で実施し、スポーツを好きになれる場所を作りたいという思いを持っています。

そのスポーツがあまり普及していない、つまりスポーツの魅力をあまり知れていない環境というのが、今回のIPPOで行かせていただいたセブ島にも当てはまるのではないかと感じました。

〈理由②〉

また、海外に行きたい、子どもたちにもっと接したいと考えたこともきっかけの一つです。

今までになかった考えや価値観を海外に行くことで知ることができるかも知れないという思い、

海外の子どもたちってどんな感じなんだろう、これまで接してきた日本の子どもたちと何か違いがあるのか知りたい、などの思いもありました。

〈理由③〉

そして結構大きかったのは、「なんとなく」です。

私自身、これまでの人生の中で「なんとなく」を軸にしてきました。

例えばそれは、高校を決めたこと、スポーツに興味を持つきっかけになった高校のハンドボール部に入ったこと、そして現在の大学に進もうと決心したこと。

なんとなくだけど、やってよかったって思えることがこれまでとても多くありました。

だから今回も、「やってみたい!」が一番最初に来たので、「じゃあなんとなくやってみるか!」って思ったのがきっかけです。





運動会当日の様子



実際に感じたこと

IPPOを踏み出してみて、たくさんの感情が飛び出てきました。

ここからはそれらを一つずつみていこうと思います。

〈不安とのたたかい〉

まずは不安。初っ端これかいって感じなんですけど、これは私の中で結構大きかったです。

まずは、競技を作るってなった時にちゃんと完成できるか。

そして、作ったとして現地の子どもたちに上手く伝わって、ちゃんとした競技として成立できるのか。

実際に運動会の本番まで、この不安は常に付き纏っていました。

ただこの不安が出てきたのと同時に、チームのメンバーや周りの人への信頼、安心も生まれました。

これまでかなり自分一人で抱え込んで、何もかもやらなきゃいけないと思って必死にやって、それで余計に不安が増えて、の悪循環が多かったのですが、今回のIPPOを通してそれが少し減ったのかなと思っています。

周りが信頼できて、それに頼ることの必要性、安心感を一緒にIPPOに取り組んだ仲間のおかげで知ることができました。

ただ、それでもまだ一人でやるというところは抜けきっていないなと感じるので、それはこれからの課題として、それでいて今回得られた感情でもあるなと思います。





自由時間にチームメンバーと行ったショッピングモール

マンゴージュースがめちゃくちゃ美味しかった!

(サングラスも現地調達しました笑)



〈達成感〉 

次に、やりきったっていう達成感。

自分たちでゼロから作ったものを子どもたちに届ける。

しかもセブ島の日本語が通じない、はたまた英語すら通じないことのある子どもたちに。ってなると、前述したように不安はあったし、何度もこれでいいのか悩んだし、練習で実際にやってみて変えなきゃいけないところ、難しいところがたくさんあってセブ島に行った後でもずっとどうしたらいいか、これでいいのかって考えてたし。

でも、だからこそ運動会当日に子どもたちの笑顔を見て、全力で楽しんでいるところを見て、やってよかった、やり切れたっていう感情がより強く飛び出してきました。

 

〈感動〉

次に感動。感動って一言で言っても、「心が動く」ことの総称である以上たくさんの種類の感動があります。

ここでは、それの中でもいくつかに絞って書いてみます。

まず何度か泣きそうになったこと。あんまりこう言った場面で心が動くからと言って泣くことはないのですが、運動会の練習を通して、そして本番までずっと私の近くにいた一人の子どもと運動会が終わった後の別れ際に泣いちゃいそうになりました。

それは単純に運動会が終わったらもう会うことができないという寂しさでもあり、私の近くでずっと楽しそうにしてくれていたことでの安心感、嬉しさでもありました。

正直これまで、自分の子どもへの関わり方があっているのかあまりはっきりしていませんでした。

そして、それが子どもたちにとって良い関わり方だったのかも分かりませんでした。

でも、運動会を通して近くにいてくれたその子が、私にとって「それで大丈夫」って言ってくれているような気がして、すごく嬉しかったんです。

また、スラムやゴミ山のような地域に住んでいる人たちが、時には遊んで楽しみながら、自分の「やりたい」を持っているということに驚きました。

正直、そのような地域を見るまで、生きるのにまずは必死だからやりたいこととかは考える暇もないんだろうなあと思っていたのですが、

そこに住んでいる人の話を聞いたり、運動会に来てくれた子どもたちの話を聞いてびっくり。

みんな「やりたい」を持っていました。

中には、それを叶えようと行動に移している人もいて、こんな環境なのに、という思いと、こんな環境だからこそ目の前のことには全力で取り組めているのかな、という思いの二つが私の中を渦巻きました。

と同時に、この「やりたい」って気持ちをすごく大切にしたいな、と思いました。

日本にだってやりたいをまだ持っていない人がいたり、踏み出していない人もいたりする。

セブの人たちを見て、「やりたい」を持つこと、それを実行しようとすることがどれだけすごいことなのかを知り、それを時には支えたいな、並走したいなと思いました。





運動会が終了し、子どもたちお別れした後

チームメンバーと撮った写真



これからやりたいこと

IPPOをやってみて、まず自分の子どもたちへの思いと関わり方を改めて見直してみようと思いました。

自分の将来やりたいこと、実現したいビジョンに変化はないのですが、その思いを今の指導や活動の中で意識できているか、楽しいと思ってもらえるような子どもへの関わり方ができているのかを、セブ島に住んでいる子どもたちにスポーツの楽しさを届けたことで改めて考えてみようと思いました。

また、「やりたい」を見つけて並走する活動もしたいなって思いました。

セブ島のやりたいを持って活動している子、自分なりのやりたいを見つけている子を見て、とてもキラキラしていたし、自分の軸があるようでかっこいいなって思いました。

それと同時に、「やりたい」をいろんな人に見つけてほしい、同時にできることならその人たちと一緒にそれに突き進みたいなという思いが生まれました。

僕自身もまだまだそれに突き進めているかはわからないですが、

だからこそ一緒に走れる仲間を見つけるという意味でも、「やりたい」を見つけ、それに向かって行動できる気持ちを作る場所を作りたい、そう言った思いを届けたいなと思います。実際に、これから小さい場所ではありますがその活動もしたいと思っています。

まだまだ固まってはいないですが、実行できるようにこれからも精一杯努力して参ります。


伝えたいこと

ここまで読んでくださってありがとうございます。

今回セブに行ってみて、やはり「なんとなくでも始めてみる」ことは大切だなと感じました。

行動するまでに一歩目が踏み出せない人、きっかけがないから踏み出し切れない人、

そういった人にこそ、まずはなんとなくでもいいから行動してみる、

この気持ちを持って欲しいなって思います。

やってみてよかったこと、悪かったことはもちろんあります。

でも、やらないとそれらは何も生まれません。

やらないで後悔するより、やってこそ学べることがあるはずです。

一歩目を踏み出すのには、もちろん勇気が必要です。

その一歩目を踏み出しやすくするためにも、ちょっと気軽な視点で、踏み出す歩幅をちょっと小さくしてでも踏み出してみることが大切だなと思いました。

ちなみに余談ですが、私も個人でnote投稿をしています。

いつもはなんとなく考えたこと、思ったことのアウトプットをしており、現在はここに書き切ることのできなかった思いや出来事、気持ちの変化を綴っております。

そのまま本名(大杉昌徹)で活動しておりますので、もし少しでも興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。

 
 
 

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